マカフェルト工房

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羊毛フェルトコースターの作り方

羊毛フェルトコースター作り

こんにちは。今回の記事では羊毛フェルトコースターの作り方を紹介します。作るのは上の写真のものです。

人形を作るときはフェルティングニードルを使ってフェルト化しているのですが、コースターなどの平べったい生地のようなフェルトを作る場合は、石鹸水でフェルト化する方法をとります。

今回紹介するやり方が正しいやり方かどうかはわからないのですが、こうすればこうなるという内容を書いていきたいと思いますので、参考になるかもしれません。

それでははじまり!

用意するもの

最初に道具と材料を紹介します。

羊毛フェルトコースター作りの道具

下に敷いているのが大きなナイロン袋です。一番上が丸い棒(直径1cmくらい)です。左から、型紙、すだれ、タオル、石鹸水を入れたペットボトル、羊毛、になります。

ナイロン袋は水で下が濡れないように敷いています。代わりの物があればなんでもOKです。

丸い棒はたまたま家にあったものを使っているのですが、100円ショップなどでも売っているようです。

型紙ですが、羊毛を並べる目安となる形を描いた紙を使用します。羊毛はフェルト化すると縮むのでサイズを大きめに書いておきます。どのくらい縮むのかは羊毛の種類によって異なるため正確にはわからないのですが、今回の材料では20%くらい縮むのでそれを目安にサイズを選んでいます。出来上がりサイズを9cmとして、型紙のサイズを11.5cmにしています。(丸と四角両方描いていますが、今回は四角を使います)

すだれは100円ショップで売っているものを使用しています。

石鹸水ですが、羊毛にかけて圧力や振動を加えることでフェルト化させるために使用します。アルカリ性で温度は手に触れるくらいのお湯にしています。石鹸をカッターで削ってペットボトルでお湯と混ぜて作ります。また、ペットボトルからシャワーのようにかけて使うのでフタに目抜きで穴をあけています。

羊毛はハマナカの「フェルト羊毛ナチュラルブレンド H440-008-802」です。色で選びました。今回作るコースターに使う羊毛は1つあたり2.5~3グラムです。

写真には載せ忘れたのですが、輪ゴムを2つ使います。

作り方

羊毛を並べる

型紙に合わせて羊毛を並べていきます。ムラができないようにように羊毛を4層にわけて縦横に並べていきます。1層をならべる際もムラができないように小分けにして並べていきます。今回はコースターで厚さが薄いので4層にしていますが、作るモノの厚みに合わせて層の数や1層の羊毛の量は調節します。

縦に1列並べたところです。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛を並べる

1層並べました。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛を並べる

2層目を並べたところです。1層が薄いので写真ではわかりにくいですね。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛を並べる

3層目を縦に並べました。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛を並べる

4層目を横に並べて完了です。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛を並べる

並べるときに羊毛がふわふわして重ねにくい場合は手で押さえつけて薄くしながら並べていきます。

フェルト化する

それでは羊毛を石鹸水を使ってフェルト化していきます。

まずすだれの上に先ほど並べた4層の羊毛をのせます。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛を並べる

石鹸水を全体にかけます。羊毛がふわふわの状態なのでかけるだけだと全体に浸み込みません。あまり石鹸水がかかっていないように見えますが、下にたまっている状態です。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

手で押さえて空気を抜いていきます。手を包丁のようにしてトントンと端からたたいていくとうまく空気が抜けていきます。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

全部空気が抜けました。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

端がまっすぐになっていないので、はみでた部分を内側に織り込んで整えます。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

この状態で羊毛を振動させたり、摩擦を加えたりすることでフェルト化します。平べったい形を保ったままフェルト化する方法として棒で巻いて転がす方法をとります。

まるい棒ですだれごと巻いていきます。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

あまりきつく巻いていません。きつく巻くとしわが寄ってムラができる場合があります。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

巻き終わりました。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

次に、転がしやすいようにタオルを巻きます。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

タオルの両端を輪ゴムでとめます。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

それではこれを転がしていきます。転がしているところの写真がとれなかったので、イラストを描きました。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

200回転がして(行って戻ってで1回です)、一度開いて羊毛の向きを変えて巻きなおします。これを10回~12回繰り返します。途中、石鹸水が渇いてきたらかけなおします。

1回目です。タオルに石鹸水が浸み込んで結構乾いています。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

乾いているので石鹸水をかけます。フェルト化を均一にするために羊毛の向きを90度回転させています。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

巻きなおして転がすのを繰り返します。途中羊毛の向きを縦横だけでなく45度にしたりして均一にフェルト化するようにしています。6回目です。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

12回目です。最初11.5cmだったサイズが、この段階で10cmくらいに縮まっています。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

転がしてフェルト化するのはここまでにして、最後にもみ洗いして仕上げます。この段階になると手でもんで振動や摩擦を与えても形が崩れることはないので、水をかけながら手で握りつぶすようにしてもみます。同時に石鹸も洗い流せます。(写真では作業台の上でもんでいますが、実際は洗面所でやってます)

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

もみ洗いするとさらに縮んで9cmくらいになります。

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

羊毛フェルトコースター作り 羊毛をフェルト化する

1~2日干して乾かします。

羊毛フェルトコースター作り 形を整える

端が凸凹していたらフェルティングニードルで整えます。ここはお好みで。

羊毛フェルトコースター作り 形を整える

出来上がりです。

羊毛フェルトコースター作り 形を整える

絵柄を入れる

コースターに絵柄を入れていきます。この作業はフェルティングニードルを使って進めます。フェルトの生地に下絵を描くのは難しいので、下絵を見ながら直接羊毛を刺し込んでいきます。

直接刺していきます。最初は少なめの量から始めて全体の形をとって細かい部分を詰めていきます。

羊毛フェルトコースター作り 絵を入れる

羊毛フェルトコースター作り 絵を入れる

羊毛フェルトコースター作り 絵を入れる

出来上がりです!

羊毛フェルトコースター作り

羊毛フェルトコースター作り

羊毛フェルト コースター

羊毛フェルト コースター

コメント2 件

  • kako

    2021年7月17日 3:38 PM

    最後に柄を入れてからは 石鹸水とかかけずに完成させても 強度的に大丈夫ですか?

  • マカフェルト工房

    2021年7月17日 11:36 PM

    柄の部分をニードルでまんべんなくしっかり刺し付ければ、その後石鹸水をかけなくても大丈夫です。柄が崩れないくらいの強度があります。汚れた場合に手でもみ洗いなどすると、刺し付けが弱い部分がほつれてきたりしますが、もう一度刺し直せば修復できます。

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