羊毛フェルトはフェルト用のニードルで羊毛の塊を刺して作ります。そのときにニードルが羊毛を突き抜けるので、下になにも敷いていないと机に傷をつけたり、ニードルが折れたりします。それを防ぐためにクッションとなるマットを敷くのですが、今回はそのマットと使い方を紹介します。
羊毛フェルト用のマットが販売されていて、下の画像のようなものになります。材料は発砲ポリエチレンとあり、梱包に使うクッション材の分厚いものといった感じです。厚さは約2cmでニードルがサクサクささります。 これを机に敷いてその上で羊毛を刺していくのですが、強く刺す場合はニードルがこのマットも突き抜けてしまいます。そこで、さらに下に敷くものとして僕はカッティングマットを使っています。 これで机が傷つかず、ニードルも折れにくくなります。クッションとは関係ないですが、カッティングマットにはたいていマス目が描かれていて、羊毛フェルトのパーツのサイズを比べたり、カッターなどで二等分するときに真ん中を測ったりできて便利です。 フェルト用マットとカッティングマットの組み合わせで一応はクッションとして成り立つのですが、フェルト用マットの上で羊毛を刺していると、羊毛の切れ端がマットに入り込んでなかなかとれなくなってしまいます。次のようになります。 羊毛が入り込んで困ることは、別の色の羊毛を刺しているときに、マットに入り込んだ羊毛の切れ端がニードルでかき出されて混ざってしまうことです。小さな切れ端でも色の組み合わせによってはとても目立ってしまい、あとから取り除く作業はかなり面倒です。といって、マットを何回も取り換えるのももったいないです。そんなこともあってか、マットの上にもう一枚のせるカバーが販売されています。材料はマットと同じ発砲ポリエチレンですが、こちらは薄くて約3mmです。また、マットより目が細かいです。カバーを取り換えることでマットを長持ちさせることができます。マットとカバーを組み合わせると次のようになります。 カバーといっても上にのせているだけなのですが、これでマットへの羊毛の入り込みが軽減されます。カバーに羊毛が入り込まないかというとやはり入り込むのですが、カバーのほうは薄いので取り除きやすいです。ガムテープなどでひっつければ、かなりキレイになります。 ガムテープをカバーに貼り付けて剥がす、を繰り返せば全体がすぐにキレイになります(写真上)。気づいたときに部分的にやったりもします(写真下)。 また、カバーを何枚か用意して、使う羊毛の色の系統ごとに取り換えれば、より色の混ざりを防げます。 色が混ざる混ざると書いてきましたが、作るものや刺し方によってはそんなに簡単には混ざらないので、やってみて困らなければカバーはいらないかもしれません。また、色ごとにマットやカバーの場所を変えてやれば1枚だけでやりくりできます。僕は固めに作るため、刺し方も強く回数も多いのでカバーを使うようにしています。 マットは何回も使っているとへたれてきて薄くなり、クッション性がなくなってきます。ここで取り替えずに、半分に切って重ねて使うと厚さが増して少し寿命が延びます。替えのマットが手元にないときやもう少し使えそうな場合にそうしています。 以上、マットの紹介でした。
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