マカフェルト工房

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羊毛フェルト制作環境 カッター

羊毛フェルト道具 カッター

羊毛フェルトというとやわらかい雰囲気があるので、鋭いイメージのカッターとは縁がなさそうですが、いくつか効果的に使える場面があります。今回はカッターについてみていきたいと思います。

カッターでシャープな面をつくる

カッターはその鋭いイメージ通りシャープな面や角を作ることができます。多くの場合ニードルだけで形がつくれますし、その方が羊毛フェルトのやわらかい感じが出てよくなる場合が多いと思います。ただ、ここぞという角を強調したい部分や、アクセントとしてシャープな面を作りたいときがあって、そういうときにカッターを使っています。

たとえば次のような部分です。

羊毛フェルト人形のカッター加工部分

矢印をつけたところ(前髪とおさげ)が平らになっていますが、ここをカッターで作っています。前髪の作成過程をもう少し詳しくみていきます。

羊毛フェルト人形前髪パーツカッター加工

まず山形の平べったいパーツを作って、それをカッターで半分にしています。ちょうど真ん中で切るために、カッティングマットのマス目を利用して切る場所を決めるようにしています。前髪部分のパーツが2つできました。

羊毛フェルト人形前髪パーツ対応図

できたパーツを並べてニードルで刺しつけて前髪がそろっている感じを出します。前髪は上のパーツをもう一組作って、全部で4パーツで出来ています。おさげの部分も同じようにカッターで作った2つのパーツで出来ています。平らでシャープな面を作りたいときにこの方法をよく使います。

上の例ではカッターで切るときに同じパーツが2つできるようにしています。こうすると同じ形のパーツを素早く作ることにもつながります。単純な形を1つ作って、そこから2つの同じ形に分けるということで効率がいいです。この形を効率よく作る目的でのカッター使用方法を次にみていきます。

カッターで2等分して同じパーツを2つ作る

カッターで2等分する場面として半球の作成があります。僕は人形の顔部分をブローチにしたものを作っていまして、半球を土台として使っています。次のようなものです。

羊毛フェルト顔ブローチと土台の対応図

左側の半球に目や髪といったパーツをつけていって右の顔ブローチを作ります。この半球は球をカッターで半分に切って作っています。切り口面は最終的には外には見えないのでシャープである必要はないのですが、半球を別々に2つ作るより、球を1つ作って半分に切る方が手間がかからないので、カッターを使っています。

羊毛フェルトの半球作成

球の場合もちょうど真ん中で切るために、カッティングマットのマス目に真ん中を合わせて切っていきます。球のような分厚くて高さがあるものの場合、切り始めにカッターを当てる場所がカッティングマットから結構はなれているので、目印となるカッティングマットの線に合わせて切っているつもりでも、左右にずれることがよくあります。ぴったり真上から見ていない場合にずれるのだと思います。左右片目づつで見たりして、ずれていないか確認してから切るようにしています。

このように作るものの形や用途によっては、カッターで二等分すると素早く作ることができます。

今のところこんな感じでカッターを使っています。

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